遠赤外線ヒーターの原理と応用事例について

遠赤外線ヒーターは一般家庭での冬季の暖房だけでなく、工場やプラントにおいて加熱工程を司る大規模な機器にも採用されるなど幅広く使われています。

家庭での用途でも工業用途でも、原理や応用の仕方はどれも基本的には同じであります。ハロゲン化物が含有されたフィラメントに電圧をかけて電流を流すと、そこから電磁波が発生します。発生する電磁波の周波数帯域は赤外線から遠赤外線であって、これが対象物にあたるとそこが熱を帯びるようになります。

これは3種類ある熱の伝達方法のうちの輻射であって、この原理を応用しバルブ状や棒状にフィラメントを加工して製品化されたのが、遠赤外線ヒーターと呼ばれます。入力する電力のおよそ8割を電磁波に変換できるため効率が高さと、スイッチを入れてすぐに赤外線が発生し、切れば発生しないといった調整のしやすさが主な特徴です。遠赤外線ヒーターで部屋の暖房すると照射した部分に発熱が起こることから、照射された壁や床面の一帯が温度上昇して、部屋全体をまんべんなく暖めることができます。

局所暖房とは異なり、暖房器具近くの人だけが暖かさを感じるのではなくて部屋全体が暖まります。開放空間や大空間でも部屋の加温が可能であり、他の方法と比較して暖房時の負荷を小さくすることができます。暖房に伴うエネルギー消費量の低減や温室効果ガスの二酸化炭素の排出量の削減が実現します。体育館のアリーナなどの大空間で暖房では、遠赤外線ヒーターの器具をコーナーや壁面や天井付近に併設します。従来の方式では実現できなかった効率の良い暖房がこの方式では可能であって、多目的ホールや室内プールなどの多数の人が利用する施設にも導入されます。

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